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「それは篩にかけているとは言わないよ ただ自ら嫌われようしているだけの間違いじゃない」
「歯止めが利かなくなり目の前が見えていないことに気づいていないのかい」
「ああ、それこそ所謂セカイ系ってやつじゃない？」
「尤もである。しかし、それでは人としてどうかと思うがね」
好きな人がいるって なんでも打ち明けられる人がいるって
肌と肌をくっつけていると幸せな気持ちでいっぱいになる人がいるって すてきなことじゃない
「周りが見えていないのでは、いずれ身を滅ぼすよ」
「君は 何がしたいの？どういう道を歩んでいきたいと思ってるの」
見て気付いたんだが、そうだね 確かに。
自分が自分に振り回されている感じがしなくもない
多くは望まないよ
でも、自分の幸せを願うなら 恐怖と向き合わなきゃならない
人間として今を維持したいと思うなら。
何事も やめる、こわす、おわらせるのは簡単なことだ
それをそのままの状態で維持し続けていくのが難しいのであって。
現状維持をやめる、投げだす 諦める。 それはイコールすれば生命維持の終末、即ち死と同義。
望むことから、臨むことから逃げ出せば 生きた屍となる。
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